PICK UP
ピックアップ
老舗家具ブランドによる
「魅力的な背景やストーリーをもったものと出会えるショップ」
Data
- 施主名
- 株式会社アルフレックスジャパン様
- 所在地
- 東京都世田谷区
- 竣工年
- 2023年
- 請負範囲
- 内装工事全般
- デザイン
- 設計
- 施工
- プロジェクトマネジメント
展示現品やアップサイクル(下取りした家具をメンテナンスし再生させて再販するシステム)製品の販売をはじめ、2013年にスタートさせた「エコプロジェクト」の一貫として、新たに家具の製造過程で発生した端材をリメイクした小物アイテムの一般販売など、arflex社が以前から取り組んでいた「環境配慮」を主軸としたショップとなりました。
また、アートやものづくりなど暮らしにまつわるワークショップやイベントなども行い、ショップを訪れたゲストに家具ショールームにとどまらないワクワクする”つながり”を提供する場所として展開しています。
「エコロジー」「環境配慮」「もったいない」に目を向けた取り組みを前面に
近年以前にも増して注目されることが多くなった「エコロジー」「環境配慮」「もったいない」などというキーワード。
それらのキーワードに以前から目を向けた取り組みを展開してきたarflex社が、近年更に注目視されている「サステナブル」という社会のあり方に対して、今まで培ってきた思想と取り組みをひとつのショップのコンセプトとして掲げ、従来までの家具ショールームにとどまらない「社会貢献活動や情報発信の場」を都市と自然環境が独自的な調和をもった街「二子玉川」から提案していく事になりました。
あくまで主役である「家具」に埋もれない
エコプロジェクトの小物商品の展示方法
2022年4月に蔦屋家電内の区画移設に伴い、現在の区画でリニューアルOPENしてからまだ日も浅かった店舗から今回のReStoreへのリニューアルにあたり、行う工事はショップサインの刷新とエコプロジェクトで販売する小物のディスプレイ什器のみ。
家具ショールームのため、従来は店内に一切什器を設置しないarflexのショップに於いて、主役はあくまでも商品である家具。
そんな秀逸なデザインの名作家具が並ぶ店内の中で、新たなコンセプトの小物商品が埋もれてしまわないような展示什器と、新しいコンセプトショップという事がひと目で判るサインの設置が偏にこの工事の焦点となりました。
端材をリメイクした小物商品を展示する事を踏まえて
粗い材と仕上をチョイス
ディスプレイ什器のデザインコンセプトは商品に副った上で粗い材と仕上をチョイスした「インダストリアル」。
この店内で敢えて異彩を放つインパクトのある展示什器とする事でVPの核とし、具体的に「本体はアングルを組み上げた単純で大きなグリッド」に商品を乗せたり掛けたりしたいというオーダーでしたので、思い切って「仕上色」という概念を捨て「スチール素地仕上」を提案しました。
棚やBOXなどの木部の仕上も積層合板の木口テープを使い、より粗いイメージをだしました。
「主役は商品で什器はショップコンセプトに副って商品を引き立てる脇役」という店舗内装のセオリーを家具ブランドならではの逆転の発想で覆し、小物什器としてはダイナミックな造作で演出しました。
コンセプトショップである事を前面に打ち出すためメインの「arflex」より巨大な「ReStore」のロゴとしました。
ショップの中央には、周囲の商品とは明らかに異彩を放つ小物商品のディスプレイ什器を設置しました
店内には商品の他に様々なアートが散りばめられており、購入も可能です。
アートギャラリー、ワークショップなどのイベントも開催しております。
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