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ピックアップ
アーティストのインスピレーションを刺激し、
進化し続けるスタジオづくり
Data
- 所在地
- 東京都
- 竣工年
- 2023年
- 請負範囲
- 設計・内装工事全般(スタジオ除く)
- デザイン
- 設計
- 施工
- プロジェクトマネジメント
工場/倉庫だった頃の建築的な造形や雰囲気を生かすため、設計コンセプトを「インダストリアルデザイン」とし、オーナー様のアイデアも多数頂きながら設計を進めました。
オープン時はシンプルな内装とし、使いながら手を加え、進化させていきたいというオーナー様のご意向も反映しつつ最終的なデザインが決定、アーティストのインスピレーションを刺激するような遊び心と手作り感に溢れる「物語」のある空間が誕生しました。
オーナー様の30年来の夢の実現へ
スタジオミュージシャンとして長年活動されてきたオーナー様の夢はいつか都内にドーム級アーティストのリハーサルスタジオをご自身で作ることでした。
2022年、長年温めてきた計画が都内某所にある建物を舞台として動き出すことになります。
ターゲットとなったのは延床約600㎡の元工場。
2階吹き抜けの大空間を生かし、そのうちの約220㎡をリハーサルスタジオに。その部分は音響設計専門の会社が設計・施工を担当し、弊社はスタジオ以外の一般部分(ダイニング・ラウンジ・アーティスト控室・WC等)の設計・施工を担当させて頂くことになりました。
デザイン、工期、コスト、遊び心…
ベストバランスな落としどころは。
元々工場だった建物の建築的な造形や雰囲気を生かしたデザインとするため、デザインコンセプトを「インダストリアルデザイン」としましたが、ビンテージな雰囲気を残し過ぎるとリニューアル感が薄くなってしまうため、バランスをどうとるかが課題でした。
また予定コストに合わせるため、提案していた仕上材も範囲を変更したり、別の材料で再提案するなどオーナー様と打合せを重ねていきました。
2023年の年明けにはアーティストのリハーサルのスケジュールが決まっていたため、時間の許す限りオーナー様のアイデアも多数頂きながら、設計プランを詰めていきました。
創造、進化し続けるスタジオへ
旧建物の特徴的な造形は残しつつ、オープン時はシンプルなインテリア計画として、配置される家具や植物が映える空間を目指してまとめていきました。
テーブル代わりに配置したウイスキーの樽や壁面のアートワーク、オーナー様自作の大型の木テーブルなど随所にこだわりや遊び心が溢れ、それぞれに物語のあるアーティスティックな空間が完成しました。
スタジオとして使い続ける中で手を加えて進化させていきたいというオーナー様のご意向はクリエイティブなマインドそのものです。
完成したタイミングが新たなスタートとなるという内装設計/工事の経験は弊社にとっても大いに新たな知見を与えてくれました。
ラウンジに配置されたウイスキーの樽はテーブル代わりに。 壁面のアートワークは不思議な出会いのあったオーナー様に縁のあるもの。
ダイニングのカウンターはオーナー様が購入しておいた角材をランダムに積み上げています。
ラウンジの窓面に走るブレースは工場だったころの特徴的な意匠として残しています。
スタジオの外側の長い廊下はテクスチャーのあるブルーの左官風の塗装とし、植物を配置することで生き生きとした空間に。
専門的に設計・施工された大空間のリハーサルスタジオ
間接照明の映えるシンプルで清潔感のあるWC
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